昔風喫茶店の懐かしさあふれる料理について

最近,昔風の喫茶店が増えてきたこともあり,当時の面影の料理を楽しむことができるようになりました。
ちょうど60代ぐらいの方には懐かしさのあふれるスパゲティナポリタンやエビグラタンを提供する店も増えております。
そもそも喫茶店は休日にゆったりとした時間を過ごす場として日本に根付いたものです。
アメリカではこのような風習がなかったため,つい数年前までは,ニューヨークでもダンキンドーナッツしか珈琲を飲む場所がありませんでした。
スターバックスコーヒーは,アメリカ人にとっても斬新な店だったのです。
しかし,日本では1960年頃から当たり前のように懐かしさが存在し,そこで料理を楽しむことができました。
昔風の店舗にしているのは,おそらく1960年代に青年だった世代を集客層としているためです。
イタリア料理店では,鉄板の上にパスタが載っかっていることは想像できないはずです。
しかし,昔風の喫茶店では,鉄板の上に載せた熱々のナポリタンと同時に当時の懐かしさを味わうことができます。
食文化は常に新しいものを求めるのではなく,温故知新であることがよく分かります。

昔風の喫茶店ならではの料理

ランチタイムにお洒落なカジュアルイタリアンやフレンチのお店を利用する人は多いでしょう。和食の定食もカフェで出てきます。おいしい料理を目当てに行くわけですが、中にはお店のインテリアや食器から感じるハイセンスな雰囲気を楽しみに行く人もいます。
外食の場がモダンになりつつあるのに対し、昔ながらの良さを今も守り続けているところがあります。ドアを開けるとポコポコとサイフォンが音を立て、落ち着いた中にコーヒーの香りが漂っている昔風の喫茶店です。決してモダンな感じではないけれど、長年地域になじみ癒しの空間として愛されてきた風格が感じられます。
そのようなお店で出される料理は素朴でどこか懐かしいものが多いです。喫茶店の料理といえばナポリタンを挙げる人が多いのではないでしょうか。シンプルにケチャップで味付けされ鉄板のお皿でジューッと音がたてながら出てくるメニューの人気者です。おなじみの洋食としてカレーライスやオムライスもお客さまに愛される料理です。
そして3~4センチほども厚さがあるトーストも定番です。モーニングではよくゆで卵もついています。常連さんがほぼ毎朝などということも珍しくありません。
最近ではパンケーキが流行りクリームやデコレーションが目を惹きますが、昔風の喫茶店ではこれまたシンプルにバターとハチミツのホットケーキが人気だったりします。それらを丁寧に入れられたコーヒーと共にゆっくり味わうひとときこそ、昔ながらの喫茶店の醍醐味といえるのではないでしょうか。